●ことわざについて 古来よりのことわざに対する意見 (2002年12月)
踏んだりけったり
これはひどい災難が立て続けに起こった時に使われることわざであるが、
前から思っていたのだが、これはおかしいと思う。
なぜなら踏んだりけったりしたら、
逆に気持ち良くすっきりするのではないか?
それで意味がまったく逆というのは納得がいかない。
本来の意味から言えば、”踏まれたりけられたり” じゃなきゃおかしいではないか。
これならばそんな目にあって災難なので納得がいく。
訂正すべき言葉だと思うが、
しかしこれは古くから伝わる言い伝え。
何か深い意味があるに違いない。
きっとこれはそれを踏んだりけったりしたら気分が滅入る何かを省略しているのではないか?
それをこのことわざの頭につけたらその意味を成すに違いない。
ためしにちょっといろいろあてはめてみようと思う。
キリスト踏んだりけったり
戦国時代、隠れキリシタンを見つけるため
十字架やキリストやマリアの絵などを人々に踏ませ、
それが出来ない物はキリシタンとみなし弾圧の対象になった。
まさにこの人たちからすれば踏んだりけったりであろう。
しかしこれだと何かあまりにも一部の人たちに限定された言葉になってしまう。
そういう言葉が何百年もたった今でも使われてるのは何かおかしい気がする。
他にきっともっとユニバーサルな物があるはずだ。
恋人踏んだりけったり
キリシタンに対するキリスト。
一般の人の大事な物の対象はやっぱりこれか。
自分の彼氏や彼女を踏んだりけったりしたらさすがに気分も悪いだろう。
いや待てよ、時にはスッキリする事もあるか?
いや、それより、昔嬉しそうに笑いながら自分に強烈な蹴りを入れてくる彼女もいたぞ。
いかん。
こんな事暴露してどうする。
これではまたすっきりする意味になってしまう。
よく考えろ。
しこ踏んだりけったり
ちがーーーーーう。
踏んだりという言葉にただ合うだけじゃないか。
しかも隠れキリシタン限定どころかすもう取り限定でもっと少人数ではないか。
さらにしこは蹴らない。
自分で突っ込んでないでもっと考えろ。
内田有紀踏んだりけったり
あんな綺麗なスーパー女優を踏んだりけったりしたらさすがに気分が悪いだろう。
しかもそのことが発覚したら全国のファンからドンナ恐ろしい仕打ちを受けるか。
まさに踏んだりけったり。
おお、まさにこの意味のままじゃないか。
踏んだりけったりの上につく言葉とは内田有紀の事だったのか。
って、よく考えたらこの言葉は内田有紀が生まれるはるか昔から使われていた言葉じゃないか。
もっと昔からあるもの、
それなら小野小町踏んだりけったりか?
いかん。
何かどんどん離れていってるような気がする。
よし。 もう一度原点に戻って。
基準は誰にでも通じるもので、
それを踏んだりけったりしたら、
それ自体が災難。みんなに通じる。
そんな物あるのか?
いや、ちょっとまて、あっ、これか、この事か!
何でこんな簡単な物が今まで気づかなかったんだ。
これなら誰にでも通じて意味もぴったりだ。
うんこ踏んだりけったり
おお。 これならば納得。
うんこを踏んじまったらこりゃあついてねぇや。
しかも昔の人はぞうりを履いていたので、
誤って踏んだらはみ出てじかに足についちまう危険性も大。
その上腹が立ってさらにそれを蹴ろうものならたまらない。
つま先にまでうんこがついてしまうこと必至である。
うんこを踏んじまった上にさらに蹴っ飛ばしてしまう。
ぞうりの底にもつま先にも、
へたすりゃ足の甲や側面にまでうんこがこびりつき、
彼女にはくさくて嫌われ上司にもくさくて怒られ、
友達にもくさくてからかわれ、まさに踏んだり蹴ったり。
これほどまでに踏んだり蹴ったりということわざがマッチする物があるだろうか?
これなら納得である。
きっとこれを体験した人が家に帰る前に、
足を綺麗に洗い臭いを落として、
そして帰って奥さんにでも言ったのだろう。
いやあ、 今日はホントに踏んだり蹴ったりだったよ。
きっとその日の惨めな思いをこの言葉に凝縮して伝えたのだろう。
しかし何を踏んだり蹴ったりしたのかは、
きっとみっともなくていえなかったのに違いない。
やはりこのことわざの言葉はただしかった。
昔の人の怨念が中途半端な言葉でありながら正しい意味でのこっている稀な例であろう。
もののついでに、このわかりにくいことわざに変わり、
もっとわかりやすい、なおかつもっと強烈なことわざを考えてみようと思う。
ぼっとん便所からうんこぼっとん
誤ってぼっとん便所に落ちてしまい、
恥ずかしいので助けを呼ぶのに躊躇しているところ、
誰かが慌てて便所に入ってきて、
よける間もなく上から絞りたてのうんこをさらにくらってしまう様。
この上ない災難。
さらにそこでやけになってうんこでもすりゃぁ
まさにやけくそ状態。
うーーん。 素晴らしい。
棚からボタうんこ
棚を見上げたら突然うんこがボタッと。災難ですね。
いちうんこ去ってまたいちうんこ
落ちてきたうんこをせっかくよけたらまた次のうんこが落ちてきた様。恐ろしいですね。
聞いて極楽見てうんこ
ブラインドデートなんてするもんじゃありませんね。
その日一日災難でしょう。
と、まあこのようにことわざというものはいくらでも考えられる物ですね。
そのうち第二弾出したいと思います。
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